ポリエステル素材の洗濯でできたしわの取り方と上手な洗い方

ポリエステルは耐久性もあり、乾きやすい素材で、私達の洋服にも多く使われる素材です。本来はしわになりにくいという特徴を持ちますが、くっきりと付いてしまったしわがなかなか取れないという場合もあります。
そこで、ポリエステル素材の洋服のしわの取り方と、洗濯の注意点などをご紹介します。なるべくなら、洗濯後はノーアイロンで済ませたいですよね。洗濯の時からしわになりにくいようにお手入れをしましょう。

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洗濯の時にポリエステルの服にしわができやすい原因

綿や麻よりも遥かにしわになりにくい素材のポリエステルですが、全くしわが付かない訳ではありません。

洗濯後に丹念にしわを伸ばして干す必要はありませんが、洗濯が終了したら時間を空けずにすぐに干すようにしましょう。

濡れた状態でくしゃくしゃになっていると、繊維に折り目が付きます。そのまま乾くとその折り目はしっかりとクセがついて残ってしまうので、半乾きまで乾いてしまったものを慌てて干してもしわは取れません。

いくら手で引っ張ったり伸ばしたりしても取れないので、しわ取りが必要になります。

また、お湯で洗濯した場合もしわが付きやすくなります。ポリエステルは化学繊維の中では熱に強い方ではありますが、天然成分に比べるとやはり弱いです。

熱によって繊維が縮んでしわになってしまうので、除菌のためにお湯で洗いたい場合でも30度よりも高い温度で洗うのは避けましょう。

熱に弱いことから、乾燥機にかけるのもしわになる原因となります。ただし乾燥機によってはエコモードや低温などの調整が出来るものもあり、それで乾燥にかけるとしわが少なくなることもありますが、全くしわにならない訳ではありません。

ポリエステル素材の洗濯しわの取り方

実際にポリエステルのしわをとる方法は大きく分けて3つあります。

まず1つ目はアイロンを使って、熱でしわを伸ばすやり方です。恐らくほとんどの人がしわ伸ばしにアイロンを使っていることでしょう。

アイロンを使うときに必ず注意するのが温度と当て布です。ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維は熱に弱いので、一気にしわを取りたいと思っても高温に設定してはいけないので気をつけてくださいね。

ただし中には高温でも大丈夫な記事もあります。まず洗濯表示をチェックして、何度で使えるかを確認しましょう。もしもアイロンが使えないと表示されているなら、次に紹介するアイロンを使わない方法でしわを取ってください。

また、高温に出来ないということは熱に弱いということです。化学繊維の服は熱で縮んでしまうこともあるので、中温に設定しても直接アイロンを当てないようにしましょう。当布でワンクッション置いて熱を和らげてあげるとダメージが少ないですよ。

次に、もう一度濡らして再び乾かすという方法もあります。全体的にずぶ濡れにするのではなく、霧吹きなどで全体的に湿らす程度でOKです。

そのままハンガーにかけて風通しの良いところに干せば、しわがキレイに伸びます。霧吹き以外にも、お風呂から上がったばかりの湯気に溢れた浴室でもいいですよ。

換気扇を回しながら浴室に干せば、しわの伸びた状態でカラっと乾きます。

以上の2つでどうしても取れないような深いしわがついた場合は、最終手段を使います。もう一度洗濯しましょう。

再度しっかり濡らして繊維をほぐすことでしわが取れて、洗濯終了後すぐに干すことでキレイにしわが伸びます。しわのついた服が多い場合も、上記2つの方法より洗濯機に再度放り込んだ方が早いですね。

洗濯機でのポリエステルの洗い方

ポリエステルには、速乾性が高くしわになりにくいというメリットがある一方で、毛玉になりやすいという欠点があります。

そのため、洗濯機で洗う場合は洗濯ネットに入れましょう。ネットは洗濯物をたたんだ状態でぴったり収まるサイズです。それよりも大きいと、ネットの中で摩擦が起こって結局毛玉が出来てしまいます。

使う洗剤は洗浄力の強い弱アルカリ性の洗剤で問題ありません。色物であっても酸素系漂白剤の使用もOKです。

柔軟剤も使いましょう。ポリエステルは静電気を起こしやすいので、柔軟剤を使うことで服に摩擦を起こしにくくすることが出来ます。

また柔軟剤は服の表面に電気を逃がす層を作るという役割もあるので、毛玉や静電気防止には欠かせません。

また、ポリエステルは速乾性の高い素材ですので、脱水時間は1分ほどでも大丈夫です。
水が垂れることもありませんし、通気性の良いところに干せば他の素材の服よりも遙かに早く乾きます。

ポリエステルは洗濯機が使えない場合も。手洗いの仕方

ポリエステルの服でも、洗濯機で洗えないようなものもあります。

必ず洗濯前に洗濯表示を確認しましょう。

現在衣類についている洗濯表示は2種類あります。2016(平成28)年に洗濯表示を国際規格に合わせて変更したためです。

その変更前と変更後では、意味が違うのに似ているマークもあるので少しややこしいと感じてしまう人もいるでしょう。

新表示の場合、手のイラストが描かれていれば手洗いです。そう覚えるだけでも簡単ですよ。

  1. 手洗いの場合は、洗濯桶に30度ほどのぬるま湯を入れて洗濯洗剤を混ぜます。
  2. 次にネットに入れた状態の服を桶に浸けて15分ほど置き、揉まずに押し洗いで洗いましょう。
  3. 最後に水で注いでからタオルで水気を切って終了です。

「これでキレイになるの?」と思うかもしれませんが、30度のぬるま湯には繊維にしっかり入り込んで汚れを浮かせて出す効果があります。そこに15分浸けるだけでも十分キレイになるので、とはその汚れを押し出す程度の洗浄で良いのです。

洗濯後にはすぐに干してしわ予防

洗濯機でも手洗いでも、洗濯後の衣類はすぐに干しましょう。時間が経てば経つほどしわになってしまいますし、雑菌が繁殖してイヤなにおいがついてしまいます。

ポリエステルは洗濯をしてもしわになりにくい素材ですが、干すときに軽く手でしわを伸ばしてから干すと、乾いたときによりキレイな状態になります。

熱に弱い化学繊維なので天日干しは避け、日陰の風通しの良いところに干しましょう。風が抜けるだけで十分乾きやすいので、梅雨時期でなければ1日で乾くものが多いですよ。

すぐに干して乾かしてしまえばしわ伸ばしのストレスのない素材なので、早めに干すことを心がけましょう。