衣類には洗濯表示のマークがついていて、このマークを確認して洗濯をすることで、衣類を傷めずに洗濯をすることができます。
最近では、海外で作られた衣類の購入も、とても簡単になりました。海外の衣類を洗濯するとき、今までは日本の洗濯表示と海外の洗濯表示が違っていたことで、洗濯の手間がかかっていました。
ですが洗濯表示が新しいものに変更になり、この不便さも解消される事になりましたが、海外の洗濯表示と新しい日本の洗濯表示では少し表記に違う点もあります。
ここでは、海外の洗濯表示を確認する時の注意点や洗濯表示のマークがIOS規格になったことのメリットについてお伝えします。
海外の衣類を購入する機会が増えた現代、便利に洗濯ができるように、是非参考にしてみてくださいね。
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洗濯表示のマークを見れば海外の衣類の洗濯も簡単になる
洗濯表示が新しく変わったことで、海外の規格と統一された表示になりました。これまでの洗濯表示は日本独自のもので、1968年に定められた規格(日本工業規格、JIS)を使っていました。海外の表示とは違っていたため、海外で作られた衣料を洗濯する際は表示の意味がわからなく困惑したことがある方もいると思います。
新しい表示を覚えてしまえば、今後は洗濯をするときに迷わなくて済みそうです。
新しい洗濯表示は家庭での洗濯に使うマークと、クリーニング業者が使うマークがあります。洗濯表示の右側にあるアルファベットのマークがプロのクリーニング業者が参考にするマークになります。
家庭での洗濯で使うマークは桶やアイロンの形をしたマークで、全部で5種類があります。海外と共通のマークなので、このマークを覚えてしまえば海外のものでも洗濯表示を読み取ることができます。
新しく衣類を購入するときも、家で洗濯ができるかどうか判断することができるので便利になります。
海外の洗濯表示マークについて
洗濯表示に使われるマークは海外の規格と統一されたとお話ししましたが、実際には少し違う部分もあります。これは、日本においての洗濯や衣類に関する基準が、国際基準と違っている部分があるからになります。
洗濯表示に使われる基本的なマークはほぼ同じです。洗濯に関するマークの形は同じ桶のですし、漂白は三角、タンブル乾燥やアイロンについても同じマークなので困ることはないかと思います。
国際規格の洗濯表示で気をつけなければならないところは、日本では表記されるような注意書きなどが国際規格の方では無い場合があるということです。
高い温度で洗うと色落ちをしていまうようなものであっても、温度に関する表記がなかったり、注意書きがない場合があります。日本の洗濯表示では当然、表記されているようなことが、海外のものには表記がないことがあります。
縮みや色移りなどが気になるような場合は、洗濯表示だけで判断せずに気をつけたほうが良いでしょう。
海外の洗濯表示と同じになってから追加されるマーク・廃止されるマーク
従来の洗濯表示では6分類22種類だった表示が、7分類41種類になりました。この中には増えたマークだけではなく、無くなったマークもあります。
また、これまでは「推奨する洗い方」という基準だったものが、新しい洗濯表示では「回復不可能な損傷を起こさない最も厳しい処理・操作に関する情報を提供する」という基準に変わりました。これは、洗濯表示がその処理をする上限を表しています。
新しい洗濯表示で追加されたマークは、酸素系漂白剤を使用できるというマークと、タンブル乾燥についてのマーク、クリーニング処理についてのマークになります。
この他にも自然乾燥の場合の干し方の表記が詳しく分かれたり、洗い方に関しても液温や強さなどがより細かく表記されるようになりました。
新しい洗濯表示に無くなったマークは絞り方のマークです。従来の表示では絞って良いか、絞ってはいけないかを表すマークがありましたが、新しい表示ではこのマークは無くなりました。代わりに乾燥機を使用する際のマークが増え、干し方についても細く表示されているので、新しい洗濯表示の方がよりわかりやすくなったかと思います。
海外の洗濯マークと日本の洗濯マークでは違う点もあります
新しい洗濯表示の中には海外のマークと違うものがあります。
洗い方を表す桶のマークや、漂白に関する三角のマーク、アイロンに関しては同じマークなので迷うことは無いかと思います。
マーク自体が少し違っているのが、「干し方」に関するマークです。
日本の洗濯表示の「つり干し」は四角の中に縦の棒線で表されていますが、海外では四角の上に円系の線があるマークになります。封筒のように見えるマークです。
陰干しに関する表示や平干しの表示は日本と同じマークにはなりますが、日本の表示では陰干しやぬれ干しなどをそれぞれ組み合わせて細かく表示されていますが、海外では種類が少なめでもあります。
他にも、タンブル乾燥に関しては、日本の場合は使用できる温度の上限が温度で決められていますが、海外の表示では「普通」か「低温」とだけだったり、漂白の表示では「塩素系漂白可」か「酸素系漂白不可」という2種類しかありません。
細かい表示の違いはあるものの、基本的なマークは同じものになるので、従来の洗濯表示と比べたら随分とわかりやすくなったと思います。
洗濯表示のマークが海外のものと統一された経緯
洗濯表示が国際規格と統一されることになったのは、衣類や洗濯洗剤など、海外の製品が多く流通するようになったためです。
以前は、世界各国において、それぞれ衣装や生活習慣などが異なっていましたが、近年では海外へ行く機会も増え、海外のものを手にすることも増えるようになりました。
衣類などにおいても、海外のものを気軽に買えるようにもなりました。
また衣類だけではなく、洗濯洗剤や洗濯機なども海外製品を使っている方が多くいます。
このような流れから、洗濯表示も国際規格と統一することとなり、平成28年12月より新しい洗濯表示が施行されることとなったのです。
洗濯表示が統一されたおかげで、私たちも海外で作られたものを洗濯する際には、洗い方などを判断することが簡単にできるようになりました。
お気に入りの衣類などを少しでも長く着られるよう、洗濯表示をしっかりと覚えて参考にするようにしましょう。