洗濯の仕上がりを左右するのは、すすぎで使う時の水です。
特に水温がポイントで、水温によって汚れがよく落ちたり、あるいは洗剤が残ってしまったりするので水温にも注意が必要でしょう。
また、すすぎの回数について悩んだことありませんか?
すすぎは何回がいいのか、1回でも問題ないのかといった悩みについてもお答えします。正しいすすぎ方で衣類を守りましょう。
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洗濯のすすぎは水温が重要。特に水温が低くなりがちな冬は注意
洗濯物をしっかりとすすぐことはとても大切なことです。
洗濯物をしっかりとすすぐには、すすぎで使用する水の温度が重要です。
洗剤は冷たい水だとなかなか流れません。冷たい水で石鹸をつけて手を洗うと、なかなかぬるぬるが取れきらないのと同じです。
水道の水温は季節や地域によって変化します。東京では、夏では20度以上ありますが冬は10度以下になります。北海道では、夏は15度くらいで冬は5度以下と、かなり水温は低くなります。
すすぎは何回がベスト?ためすすぎと注水すすぎの違いとそれぞれの使い方とは
操作盤に「注水すすぎ」という項目がある洗濯機は多いと思います。この「注水すすぎ」に対して通常のすすぎは「ためすすぎ」というすすぎ方になります。この二つのすすぎ方の違いは次のようになります。
- ためすすぎ
洗濯槽に給水をしたら排水の栓を閉じた状態ですすぎます。ためたままの水ですすぐので、水はだんだんと汚れてきます。そのため、標準の洗濯コースでは2回すすぎを行います。 - 注水すすぎ
洗濯槽に給水が完了したら、排水の栓を開けて給水を続けながらすすぎます。そのため洗濯槽内の水がかけ長し状態となり常に入れ替わるので、最後まできれいな水の中ですすぐことができます。しかし、すすぎの間中給排水を続けるので水をたくさん消費します。
洗濯で衣類に洗剤を残さない、最も効果的なすすぎ方
洗濯物を効果的にすすぐには、ある程度の水温が必要です。
水温20度でためすすぎで1回すすぐと洗剤は半分程度減り、2回で7割程度落とすことができ、3回すすぐと2割程度まで落とすことが出来るようです。
注水すすぎでは1分程度で半分くらい、6分程度で2割程度まで落とすことが出来るそうです。
水温を40度にした場合は、ためすすぎ1回で2割程度まで、注水すすぎでは1分程度で2割程度まで落とすことができます。
もちろん洗剤の種類によって結果は異なりますが、すすぎの水温が高いほうが格段にすすぎの効果は高くなることがわかります。
洗濯物を効果的にすすぐには、温水を使用すると少ない回数でも効果的に洗剤を落とすことができます。
洗濯物を終えた後の洗濯物の臭いをかいで見ましょう。
洗濯のすすぎを1回にした場合の節水効果と使いこなす際のポイント
洗濯機には標準コースの他に様々なコースが設定されています。
その中で、「スピードコース」が搭載されている洗濯機は多いと思います。
洗濯を早く終える事ができるので忙しい方では使用している方も多いと思います。しかし、スピードコースでは何を短縮して時間を短くしているのでしょうか?
- 洗う時間を短く設定している
- すすぎは標準コースでは2回のところ、1回にしている。
- 脱水の時間も短くなっている。
大抵の洗濯機では上記のようにして洗濯時間を短くしています。
洗いや脱水の時間の短縮だけでは大きく時間を短縮する事はできません。すすぎを2回から1回に減らすと半分の時間でよいので、ここで大きく時間を短縮しています。
では、通常の洗剤でスピードコースを利用するとどのような問題が発生するのか…。
そうです、すすぎが充分に行われないという事です。通常の洗剤は2回すすがないと残留洗剤がかなり多くなってしまいます。
洗濯のすすぎで使う水を、残り湯を使うメリットと注意点
お風呂の残り湯を使用する場合のメリットとデメリットをあげてみます。
【メリット】
- 水道水の使用量が減る。
例えば、水位30リットルで洗濯する場合で考えてみます。「洗い」と「すすぎ」2回全てで90リットル水を使用するところ、「洗い」「すすぎ」1回をお風呂の残り湯で行うと、2回目の「すすぎ」だけ水道水を使用するので、水道水は30リットルだけで済みます。お風呂の残り湯を使用すると、水道使用量は3分の1に減らすことができます。 - 衣類の汚れ落ちが良くなり、すすぎもよくできる。
温水で洗うと汚れをよく落とす事ができます。すすぎは1回目だけに使用しますが、それでも衣類の洗剤を冷たい水よりもしっかりと落としてくれます。
【デメリット】
- 雑菌が多い
人が入浴した後のお湯には雑菌が沢山含まれていて、衣類に付くと臭い発生の原因になります。雑菌は時間の経過とともに増殖します。