過炭酸ナトリウムを使った洗濯槽掃除で失敗しないためのコツ

洗濯機から出した洗濯物に、黒っぽい汚れが付いているということはありませんか?特に白い洋服の場合には、黒や茶色の汚れが目立ってしまいます。その汚れの原因は、洗濯槽の汚れかもしれません。洗濯槽は定期的にお掃除しなければ、洗濯槽の内側の見えない部分には、汚れがびっちりということも少なくありません。洗濯槽の掃除には、過炭酸ナトリウムを使うのが効果的です。
そこで、過炭酸ナトリウムを使った洗濯槽の掃除の方法と、失敗しないためのコツをご紹介します。
ポイントはいくつかあります。正しい使い方で、より洗浄効果を高めましょう。

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洗濯槽の掃除に使う過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤

市販の洗濯槽クリーナーも沢山ホームセンターで販売されていますが、洗濯槽の掃除におすすめなのは、市販の「塩素系漂白剤」で出来た洗濯槽クリーナーではなく、「酸素系漂白剤」とも呼ばれている過炭酸ナトリウムの方です。

塩素系漂白剤といえば、鼻がツンとする消毒臭が特徴のハイター等の液剤が有名ですが、これはカビの分子を細かくして溶かすように落とすことで、カビなどの菌を殺菌することを目的とする洗剤で、対する酸素系漂白剤は、水に反応して発泡することで、発生した酸素がこびりついた汚れの間に入り込み、削ぎ落とすようにして剥がしてくれるため、洗濯槽に汚れが浮いてくる洗濯槽掃除をイメージしている人が使うべき洗剤はこちらになるわけです。

ネットやSNSなどでよく見かける洗濯槽の掃除をやってみたくて、洗濯槽クリーナーを購入してきたという方は、これが失敗の原因かもしれません。
塩素系漂白剤はカビの分子を破壊するカビの落とし方をするので、洗濯槽の中にウヨウヨとカビが浮く光景はあまり見られないんですね。

過炭酸ナトリウムを使った洗濯槽の掃除手順。失敗しないためにはお湯の温度に注意

前述では洗濯槽掃除の失敗を防ぐ1つ目のポイントとして、使用する洗剤の違について述べましたが、次に洗濯槽掃除の際の事前準備ついて、ポイントを説明していきます。

洗濯槽の掃除を失敗しないようにするためには、洗濯槽に入れる「過炭酸ナトリウムの量」と、「お湯の温度」に注意しなければいけません。

過炭酸ナトリウムは水10リットルに対して100g入れるのが適量なので、洗濯機の容量が50リットルの場合には過炭酸ナトリウムが500gと、大量の過炭酸ナトリウムが必要になりますので、100均などの安く購入できる過炭酸ナトリウムを使って、ケチらなくて済むように、十分な量を確保しておいてください。過炭酸ナトリウムの量が少なければ、洗濯槽内部の汚れの落ちが中途半端になって掃除の効率が下がるので、少し多いくらいに用意しておくと良いでしょう。

また、お湯の温度が低すぎると過炭酸ナトリウムがから泡が発生しませんし、高すぎると一度に泡が発生してしまって浸け置きの効果が半減するため、ちょうどよい40度の温度を長時間保てるように、始めは50度と高めの温度で用意しておくことが大切です。

この2点に注意したら、洗濯層の見えない部分まで過炭酸ナトリウムの成分が浸透するように、洗濯層内部の糸くずフィルターを取り外してから、洗濯槽の高水位になるまで50度のお湯を溜めて、そこに洗濯機の容量分の過炭酸ナトリウムを投入すれば、掃除の準備は完了です。

過炭酸ナトリウムを入れた洗濯槽は数時間置いておくのが失敗しないコツ

過炭酸ナトリウムを入れたお湯が洗濯槽いっぱいになったら、いよいよ洗濯槽掃除の開始です。

洗濯機のスイッチを入れて、まずは洗いコースのみを選択し、5~10分程度洗濯機を回します。キッチンタイマーをセットしておくと、洗濯機を止めるのを忘れずに済むので、洗濯機の始動と共にキッチンタイマーの時間もセットしておきましょう。

時間がきたら洗濯機を一度止め、洗濯槽に浮いてきた黒や茶色のゴミをネットですくって取り除きます。この時点でかなりの量のゴミが浮いてきていると思いますが、洗濯槽に溜まっているゴミはこれだけではありませんので、ここで掃除をやめてしまうと失敗の元です!

大事なのは「数時間置いておくこと」です。
浮いてきたゴミをすくい終わったら、再び洗濯機の蓋を閉めて熱気を閉じ込め、そのまま最低でも1~2時間、出来れば4時間~一晩程度は置いておきましょう。

朝、洗濯槽掃除を開始した場合には、お昼すぎに次の段階に映ることができますが、夕方から夜に掛けて掃除を開始した方は、そのまま翌朝まで放置するほうがラクですから、掃除開始の時間に合わせて放置時間を決定して下さい。

失敗しないために浮いた汚れはきちんと取ること

洗濯槽にしばらく汚れを落とすための放置時間を与えたら、再び洗濯機のスイッチを入れて洗いコースを選択し、5分毎に洗濯機を止めてゴミをすくうことを2~3回繰り返しましょう。徐々に浮いてくる汚れが少なくなってきますので、汚れの具合を見ながら回数を調節してくださいね。

この後、洗濯槽の水を排水して仕上げに入りますが、排水を開始する前に、取り切れるゴミは全て取り除いてください。これが洗濯槽掃除の失敗を防ぐための最後のポイントになります。
洗濯槽の底に溜まった小さなカスを取るのは難しいかもしれませんが、取ることができる大きさのゴミをそのままにしていると、排水の際に排水口を詰まらせる原因になることもありますので、注意してくださいね。

汚れが浮いてこなくなったら、一度洗濯槽の中の水を全て排水し、再度洗濯機の洗濯コースで、通常通りの洗濯コースを選択し、実行してください。
洗い~すすぎ2回の間に、何度か洗濯槽の中をチェックし、ゴミの浮き具合を確認します。ゴミの数が少なければ、これで掃除は完了になりますが、すすいでもすすいでもゴミが出てくるという場合には、再度すすぎを繰り返す必要があります。

洗濯機が止まったら、キッチンペーパーなどで洗濯槽内部を拭き取り、付着したゴミを取り除いて、綺麗に洗った糸くずフィルターを元に戻して掃除は完了です。

洗濯槽の掃除の頻度

過炭酸ナトリウムを使った洗濯槽の掃除の仕方がわかったら、定期的に洗濯槽掃除を行うことで、洗濯槽の清潔を保ちましょう。

洗濯機の使用頻度や、洗濯物の汚れ具合、家族の人数などによって掃除回数は異なりますが、汚れやすい場合には1ヶ月~2ヶ月に1回程度、汚れにくい場合でも3ヶ月に1回程度は洗濯槽掃除をするのが望ましいと考えます。

洗濯槽内にカビが発生すると、洗濯物の臭いが気になってきたり、洗濯物にゴミが付着するなどの兆候が見られるようになりますので、そのような兆候が見られるようになった場合にはすぐに掃除をするとよいでしょう。

また、洗濯槽内に汚れを溜め込まないために、洗濯物は洗濯槽内に入れずランドリーボックスを使用したり、洗濯機の蓋は開けっ放しにして洗濯槽内に湿気を溜めないようにしたりする工夫も大切なポイントになりますので、これらのコツを押さえて、いつでも綺麗で清潔な洗濯槽を維持できるように心がけてみて下さいね。