血液のついた洋服を洗濯する場合に効果的な洗剤を教えます

家事をしている時に指を切ってしまって、洋服が血液で汚れてしまう経験は主婦の人であれば誰でもあるのではないでしょうか。

実は私も包丁で指を切ったことは数知れず…。しかし、その時に処置の方法を間違ってしまうと、血液汚れが落ちなくなってしまう可能性があります。

今回は、血液のついた洋服の正しい洗濯方法と効果的な洗剤について説明します。血液がついた場合は、お湯ではなく水でまず洗うことが正しい処置方法です。その後で洗剤を使うようにしましょう。

また、時間が経った血液汚れの落とし方についても説明します。
正しい方法がわかっていれば、血液汚れも簡単に落とすことができます。ぜひ試してみて下さい。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

ポリエステル衣類の洗濯方法!しわしわにならない洗濯のコツ

ポリエステルの衣類を洗濯したとき、衣類がしわしわになってしまった経験がある人もいるのではないでしょう...

洗濯表示Fの意味は?洗濯表示の意味を知って洗濯上手になろう

自宅で洗濯をしようと思って洗濯表示を確認したら「F」マークを発見!このマークの意味がわからなければ、...

洗濯に漂白剤を使った臭いの落とし方と嫌な臭いをつけない対策

洗濯のときに漂白剤を使って臭いを落とすことができますが、ただ漂白剤を入れただけではこびりついた臭いの...

布巾の除菌は煮沸?それとも漂白?ふきんを清潔に保つ方法

キッチンで使っている布巾は、特に衛生面が気になりますよね。毎日洗っている方がほとんどだと思います。...

洗濯表示でドライか手洗いかを確認してデリケート衣類もキレイに

洗濯表示がドライマークや手洗いマークになっているデリケートな衣類は、できれば失敗せずに自分で洗濯した...

洗濯に重曹やセスキ炭酸ソーダが使える!洗濯方法と効果を解説

洗濯をする時、重曹やセスキ炭酸ソーダを洗剤の代わりに使用することができるこはご存知でしょうか。重曹や...

洗濯物を入れっぱなしにすると嫌な臭いが!洗い直しが必要な理由

洗濯をしたのに、つい他の家事をしていて洗濯物を入れっぱなしに。なんて事ありますよね。すぐに気がつくと...

洗濯はすすぎの回数に気をつけて臭いも防いで肌にも優しく洗おう

洗濯のすすぎ回数については家庭によっても使う洗剤でも違ってきます。基本的には2回ですが、最近では1回...

洗濯物がピンクに変色!変色してしまう色々な原因と対処法を紹介

衣類を綺麗にお洗濯するはずが、洗濯物がピンク色に変色。一体何が原因でピンクになってしまったのか、困っ...

油汚れが洋服に付いた時の落とし方についてご紹介

普通に生活をいるとふとした瞬間に、食べ物や口紅などの化粧品、それから機械油などの油汚れが洋服に付いて...

洗濯の正しいやり方を確認。柔軟剤の入れ方を間違えてはいけない

すれ違った時にふといい香りがすると、どんな柔軟剤を使っているのか気になりますね。洗濯の時に柔軟剤を使...

手洗いした衣類は洗濯機で脱水できる?衣類の脱水方法を紹介

衣類を手洗いしたあとに困るのが脱水です。洗濯機で脱水することができれば簡単ですので、できれば洗濯機を...

洗濯物についたあの臭いを取るには?臭い取りにはやっぱり重曹

洗濯物についてしまったあの「ニオイ」あの「ニオイ」を取る方法をご紹介します。洗濯物のクサ...

血液が付いた物を洗濯する方法!落とし方やコツについて

血液汚れは洗濯による正しい落とし方でシミになるのを防ぎましょう。小さいお子さんがいると鼻血や擦り傷な...

洗濯で漂白したらピンクになった理由や変色を取る方法と予防策

洗濯物が漂白剤を入れたのにピンク色になってしまった経験はありませんか?実はその漂白剤にあるものが反応...

スポンサーリンク

洋服に血液がついた場合は、まず水で洗いましょう

血液を洋服につけてしまったときは、すぐに水洗いをしてください。血液は時間がたってしまうと落としにくくなってしまいます。これは血液に含まれているタンパク質が化学変化を起こして酸化してしまうことが原因で、汚れが固くなり落とすのが難しくなってしまいます。

血液のタンパク質はお湯で固まってしまう性質も持っています。血液の汚れを落とすときは水か30℃以下のぬるま湯を使うようにしてください。

ついてすぐの血液なら水で洗うだけで落とすことができます。血液の汚れはすぐに対処することが肝心なのです。
すぐに水で洗うことができないような場合は、おしぼりやハンカチを水で濡らし、血液の上からポンポンとたたいて落とすようにします。ティッシュで血液の水分を吸い取っておくだけでも違ってきます。

水洗いをするときは、まずは水洗いができる素材かどうかに注意してください。洋服についているタグを見て、洗濯表示を確認しておきましょう。
桶や洗濯機のマークが洗い方のマークになりますので、このマークがある場合は水で洗うことができます。洗い方のマークにバツ印がある場合は自宅で水洗いすることができない素材になります。その場合はすぐにクリーニングに出すようにしてください。

血液のついた洋服を洗濯する前に、洗剤で下洗いすることがコツ

血液をつけてしまった洋服を水洗いしても完全には取れない場合があります。その場合は洗濯機に入れる前に、先に血液の汚れを下洗いしておくとキレイに落とすことができます。

血液の汚れには食器洗い用の洗剤と歯ブラシを使います。タオルも用意してください。

洋服を裏返しにしたら、血液の汚れの下にタオルを敷いて、血液が他の部分にも染み込んだり広がらないように防ぎます。

コップなどの容器に水を入れて、食器用洗剤を溶かしたら、歯ブラシに染み込ませて血液の汚れの上からポンポンと叩いていきます。

汚れを落とすときは、血液の汚れの周りから中心に向かって落とすようにしてください。中心から行うと血液を広げてしまいます。

最後に水ですすいでください。血液の汚れが完全にとれなくても大丈夫です。色が薄っすらと残っているくらいなら、あとは洗濯機で洗うだけでキレイに落とすことができます。

血液汚れの洗濯には洗剤以外に「大根おろし」も使えます

血液の汚れには大根おろしも効果的です。大根にはアミラーゼという酵素が含まれていますが、この酵素には血液のタンパク質を分解する働きがあります。

まずは大根おろしを作ります。血液の汚れを落とすだけなので、少量で十分です。
大根おろしをガーゼで包んだら、血液の汚れの上からポンポンとたたいていきます。酵素がタンパク質を分解してくれますので、どんどん血液の汚れを落としてくれます。

大根おろしは血液の他に牛乳や卵などタンパク質を含んだ汚れを落とすのにも効果があります。ぜひ試してみてください。

血液のついた洋服の洗濯に向いている洗剤は「アルカリ性」

血液の汚れを落とすのに洗剤を使うのなら、アルカリ性の洗剤を選んでください。アルカリ性の洗剤を血液に使うと、血液にある成分が石けんに似た物質に変化をするので汚れを落としやすくなります。
アルカリ性が弱いと血液汚れは落としにくくなってしまいますが、アルカリ性の洗剤は生地を傷めてしまうことがありますので、洗うときはできるだけ素早くサッと洗うことが肝心です。

アルカリ性の洗剤にはマジックリンがあります。マジックリンの中でも酸性や中性のものがありますので、裏面の記載などを確認してから使用してください。

重曹もアルカリ性なので血液の汚れを落とす効果があります。重曹を使うときは血液の汚れの部分を固形石けんでこすっておくと更に落としやすくなります。汚れを落としたあとは水でキレイにすすいでください。すすぐ前に再度、固形石けんで洗っておくと血液汚れや重曹をきれいに洗い流すことができて安心です。

時間が経った血液汚れにはセスキが効果的です

時間が経って落としにくくなった血液の汚れにはセスキを使ってみてください。セスキは重曹よりもアルカリ性が強いので、重曹では落とすことができない汚れにも効果的です。

重曹とセスキを使って落とす方法

  1. 重曹を水に溶かして重曹水を作ります。
  2. 血液の汚れの上に重曹水を染み込ませたら、濡らしたタオルなどで上からポンポンと叩いて汚れを落としていきます。血液の汚れが薄くなるまで、重曹水を染み込ませたら叩いて落とすことを繰り返してください。
  3. 汚れが取れたら水で洗いすすいでください。
    血液の汚れが広範囲の場合はつけ置きする方法もあります。水10Lに対してセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯溶かしたら、衣類を入れて1~2時間位つけておきます。血液の汚れの部分をつまみ洗いをしてから、洗濯機で洗濯をしてください。

血液の汚れは時間が経ってしまうと落としにくくなりますので、気がついたときにすぐに対処するのが肝心です。
また、お湯を使っても汚れが硬くなって落としにくくなりますので水かぬるま湯を使うこと、落とすのが大変な汚れにはアルカリ性のものを使って落とすこともポイントです。ここで紹介した方法をぜひ試してみてください。