洋服についた油や泥などのシミ。洗濯しても落ちなかったという経験を持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、頑固なシミでも意外なもので落とすこともできるのです。
今回は洗濯しても落ちないシミを落とすための方法をご紹介します。ぜひ試してみて下さい。
また、シミがついてしまった場合は最初の処理が肝心です。外出している時でもまずは応急処置を行うようにしましょう。そうすることで、シミになることを防ぐことができます。
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洗濯しても落ちない油汚れのシミには「クレンジングオイル」を使ってみましょう
油汚れは普通に洗濯をしてもシミになって落ちていない場合があります。
油汚れのシミを落としたい時は、油を分解する洗剤を使用してみてください。
台所の食器用洗剤は中性洗剤ですが、食品の油を落とすことができますので、衣類についた油汚れも落とすことができます。油のシミの上に食器用洗剤をつけて歯ブラシなどで叩いて洗剤をなじませてください。その後お湯で洗い流します。
食器用洗剤を使っても油のシミや落ちないときは、メイク落としに使うクレンジングオイルが効果的です。
クレンジングオイルにはオイルの他に界面活性剤が含まれています。衣類についた油汚れに使うと、クレンジングオイルの中のオイルが衣類についた油になじみ、界面活性剤がオイルと水を乳化させるので、汚れを落とすことができます。
クレンジングオイルを使うときは、衣類を濡らさずに乾いた状態で使ってください。水で濡らすとすぐに乳化が始まってしまい、油汚れを落とす力がなくなってしまいます。
衣類が乾いている状態で、油汚れの上にクレンジングオイルをつけてなじませ、その後で水で洗い流します。最後に洗濯機で一度洗うようにしてください。
洗濯しても簡単に落ちない泥汚れのシミの落とし方
泥汚れもまた、洗濯機で洗濯をしただけでは完全に落としきれていないことが多いですよね。
泥汚れは時間をおいてしまうと落としにくくなりますので、汚れたらすぐに洗濯をすることが肝心です。
泥汚れのシミの洗濯にはつけ置きをするのが効果的です。
洗濯桶などに40℃くらいのお湯をためたら、洗濯洗剤を加えてよく溶かします。洗濯洗剤にはいろいろな種類がありますが、ここでは弱アルカリ性の洗濯洗剤を使ってください。通常の洗濯で使う洗濯洗剤は弱アルカリ性のものが多いですが、洗剤の裏面を見て確認してみてください。
洗剤を溶かしたお湯の中に泥汚れの部分をつけ30分ほど放置したら、汚れの部分を揉み洗いしてください。最後に洗濯機で洗濯をします。
泥汚れは、洗濯をする前につけ置きをすることで、汚れを落としやすくできます。
落ちないシミにも効果があると言われる洗剤の作り方
落とすことが難しいシミに効果があると言われている洗剤の作り方を紹介します。大体のシミに効くようなので、シミが落ちなくて困っている方はぜひ試してみてください。
洗濯用の酸素系漂白剤と重曹、食器洗い用の中性洗剤を用意してください。
容器に酸素系漂白剤を小さじ6杯、重曹を小さじ2杯、それに食器洗い用の中性洗剤を6滴ほどいれたら混ぜます。
作り置きをすることができないので、シミの大きさに合わせて作る量を調整してください。作ってから長く時間がたってしまうと効果がなくなってしまいます。シミを落とす直前に作るようにすると良いです。
使うときは、使い古しの歯ブラシなどに作った洗剤をつけたら、シミの上からトントンと叩いて落とします。シミが薄くなるまで繰り返してください。
醤油や飲み物など食品によるシミを落としたいときに効果がありますので、ぜひ試してみてください。
シミ抜きをクリーニング店に依頼する場合の注意点
自分でシミ抜きができない衣類や落とせないシミがある場合は、プロのクリーニングにお任せするようにしましょう。
特に水洗いをすることができない衣類に無理にシミ抜きをしてしまうと、シミをひどくしてしまったり素材を傷めてしまうことになります。
シミ抜きを行うときは、まずは洗濯表示を見て、自宅で水洗いができるかどうかを確かめてください。
衣類のタグに洗濯表示があります。桶のマークにバツ印がついている場合は自宅で水洗いができないので、その場合は自分でシミ抜きはしないでクリーニングに出すようにしましょう。
クリーニングに出す場合は、クリーニング店でシミについて相談するようにしてください。お店によってはシミ抜きをしないところもあるようです。
シミはついてすぐなら落とすことは簡単ですが、時間がたって変色したシミは漂白処理が必要となってきます。漂白処理はリスクが高く、失敗してしまうと、もともとの生地の色まで抜けてしまうことになります。
クリーニング店の中にはこの漂白処理を行わない店もありますので、事前に確認してからお願いするようにしましょう。
シミがついた時は、洗濯前の最初の処理が肝心です
シミは、ついたらすぐに対処することが肝心です。時間が経てば経つほど落としにくくなってしまいます。シミがついてすぐなら、シミに合った正しい落とし方をすることでキレイに落とすことができます。
醤油やジュース、血液などの水溶性のシミ
水に溶けやすいシミは水洗いをします。衣類を裏返しにして、シミがついた部分にタオルを敷きます。シミとタオルが接するように置いてください。
歯ブラシを濡らして、シミの周りから中心に向かってトントンと叩いてシミを落としていきます。
水だけで落ちない場合は、洗剤を少し使ってみてください。洗剤を使った時は最後に水洗いをします。
外出先などで衣類を脱ぐことができない場合は、おしぼりやハンカチを濡らしてシミの上から叩いて落としておきます。
化粧品やチョコレート、マヨネーズなどの油性のシミ
油によるシミは水洗いでは落とすことができません。洗剤を使って落とします。
水溶性のシミを落とす時と同様に、シミの下にタオルを敷きます。
洗剤の原液を歯ブラシにつけたら、シミの上からトントンと叩いて落とします。シミが落ちたらぬるま湯か水ですすいでください。
洗剤では落とすことができない場合は、漂白剤を使って落としてください。色柄物にも使える酸素系漂白剤を溶かした水につけ置きをし、その後で洗濯をしてください。
外出先などですぐに落とすことができない場合は、ティッシュなどでシミを吸い取っておきます。帰宅してからすぐにシミを落とすようにしてください。
カレーなどの油を含んだ食品によるシミには食器洗い用の中性洗剤も効果的です。
シミをつけてしまったら、すぐに少しでも落としておくことで、洗濯でもキレイに落とすことができます。
洗濯で落ちない頑固なシミには、ここで紹介した方法をぜひ試してみてください。