自宅で洗濯をしようと思って洗濯表示を確認したら「F」マークを発見!このマークの意味がわからなければ、その衣類を家庭で洗濯しても良いのか判断ができませんよね。
洗濯表示にFと書かれていたら、それは一体どんな意味なのでしょうか。家庭での洗濯は大丈夫?
ここでは、洗濯表示に書かれているFマークの意味についてお伝えします。ほかの洗濯表示の意味についても併せてお伝えしますので、確認してみてくださいね。
洗濯表示は新しくなりました。表示の意味を知れば、お洗濯のときも困りませんね。いつものお洗濯に役立つ知識として、洗濯表示について確認してみましょう。
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洗濯表示Fの意味について
洗濯表示が変わって、FやPといった新しい表示も増えました。
この丸の中にアルファベットが入っている表示は、クリーニング業者が参考にするマークです。家庭での洗濯の時には使いませんので、気にしなくても大丈夫です。
丸の中のアルファベットがP又はFの場合は「ドライクリーニング」ができるという意味で、Wは「ウェットクリーニング」になります。
また、バツ印がついている場合は、クリーニングができません。
いずれにしても、このP、F、Wのマークはクリーニング業者向けになりますので、覚える必要はありません。クリーニングに出すことができる、程度に理解しておくといいでしょう。
洗濯表示Fの意味は自宅での洗濯不可ではない
洗濯表示にPやFがあるからと言って、必ずしもクリーニングに出さなくてはいけないという意味ではありません。
家庭で洗濯ができるかどうかは、桶のマークで判断します。桶のマークは洗濯の仕方を表しています。このマークにバツ印がある場合は家庭で洗濯はできませんが、バツ印がついていなければ、洗濯をすることができます。
桶のマークにある数字は、水温の上限を表していています。また、桶の下に棒線は「弱く」を意味していて、棒線が2本ある場合は1本のときよりも「更に弱く」になります。
例えば、桶のマークの中に30という数字があるマークは「液温は30℃を限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる」という意味になりますが、このマークに棒線が1本ある場合は「液温は30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる」という意味になります。棒線が2本ある場合は非常に弱くという意味になります。
また、桶の中に人の手があるマークは「手洗い」を意味しています。洗濯機を使うよりも優しく洗う必要があるニットや繊細な生地の場合が多いです。
桶のマークにバツ印がある場合は、手洗いも含めて家庭で洗濯をすることができません。クリーニング用のP、F、Wのマークがあることを確認して、クリーニング店へお願いするようにしましょう。
洗濯表示はFだけじゃない!意味が分かれば上手に洗濯ができます
新しい洗濯表示はたくさんあるように見えますが、家庭での洗濯で参考にするマークは5つだけです。
また、マークについている棒線や点などは同じ意味を表しています。
- 棒線…通常よりも「弱く」を意味します。棒線の数で弱さの度合いを表ていて、2本の場合は「更に弱く」という意味になります。
- 点…温度を表しています。点が多い方ほど高温になります。
- バツ印…禁止の意味です。バツ印がある場合は、その処理をしてはいけません。
次に家庭で使うマークを見ていきましょう。
- 桶のマーク
洗い方を表しています。桶の中の数字は、使用できる水温の上限を意味しています。
例えば、桶の中の数字が40の場合は、「液温は40℃を限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる」という意味になります。このマークに棒線が1本ある場合は、「液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる」という意味になり、通常よりも弱めにして洗わなければいけません。
桶の中に人の手がある場合は、「手洗い」を意味しています。 - 三角のマーク
漂白処理の記号です。
三角だけの場合は、塩素系漂白剤、酸素系漂白剤の両方を使うことができますが、三角の中に斜線がある場合は、塩素系漂白剤を使うことはできず、酸素系漂白剤のみが使用できます。 - 四角の中に丸
タンブル乾燥の処理の仕方についてのマークです。
丸の中の点が2つある場合は80℃までの熱風で乾燥処理ができるという意味になり、点が1つだと60℃までの熱風で乾燥ができます。 - 四角の中に棒線
自然乾燥をする場合の干し方を表しています。
棒線が縦は「つり干し」、横は「平干し」になります。また、棒線が2本ある場合は「ぬれ干し」、四角の左上に斜線がある場合は「陰干し」を意味しています。
例えば、四角の中に横線が2本あり、左上に斜線があるマークは「日陰でのぬれ平干し乾燥がよい」という意味になります。 - アイロン
マークの通り、アイロンのかけ方になります。
アイロンの中の点が温度を表しています。点が3つの場合はアイロンの底面温度が200℃まで、点が2つだと150℃までという意味になります。
点が1つの場合はアイロンの底面温度が110℃までで、スチーム処理はできません。
新しい洗濯表示は細かく表示されていますので、マークの意味を正しく理解することで、家庭での洗濯時に迷うことがなり、便利になることと思います。
洗濯表示にFマークがある衣類を家庭で選択する方法
洗濯表示にFのマークがあっても、洗濯の仕方を表す桶のマークにバツ印がなければ家庭でも洗濯をすることができます。
Fのマークはクリーニングに出した場合に、クリーニング業者が参考にする表示ですが、気になってしまいますよね。
- Fマークがある衣類を家庭で洗う場合は、洗濯表示の中の洗い方のマークを見てください。
手洗いのマークでなければ、洗濯機で洗うことができます。
桶のマークの場合は、温度や洗い方の強さの指示を守って洗濯機で洗濯をすることができますが、心配なときは洗剤を変えて洗うと良いです。
おしゃれ着などの繊細な生地用の洗剤を使うことをオススメします。また、洗濯ネットも使うと良いでしょう。 - 洗濯の仕方は簡単です。洗濯物を洗濯ネットに入れてから、洗濯機に入れます。
おしゃれ着洗いようの洗剤を入れて、あとは通常に洗うだけです。
洗濯機に手洗いなどの機能がある場合は、そのコースを選ぶのも良いでしょう。
また、ニットなどは柔軟剤を使うとふんわりと仕上げることができます。 - 洗濯のマークが手洗いの場合は、洗濯機は使わずに、やさしく手洗いをします。
この場合もおしゃれ着用に洗剤を使用します。
洗面器などに水を入れて洗剤を溶かします。洗濯物を入れて手の平でやさしく押し洗いをします。
汚れがひどい場合は10分くらい漬けておいてから洗うと良いでしょう。水を変えながらキレイにすすいだら、ネットに入れて弱めに脱水してから干します。
柔軟剤を使う場合は、すすいだ後に柔軟剤を溶かした水にくぐらせる程度で良いでしょう。
洗濯表示は新しくなった!変更になった経緯
洗濯表示は平成28年12月に変更になり、この表示は世界共通のISO(国際規格)と同じものになりました。
従来の洗濯表示は日本工業規格(JIS)に沿った日本独自のもので、海外の規格とは違う表示になっていました。
しかし、近年では衣類も海外から多く流通されるようになり、また、洗剤の種類も豊富になったため、洗濯表示も国内外で統一するということになりました。
洗濯表示は以前のものよりも細かく表示されマークの種類も増えたため、覚えるのが大変と感じるかもしれません。ですが、基本的に一般家庭での洗濯で覚えなくてはならないマークは5種類だけで、それに付随する棒線などの意味は共通になります。
ぜひ、この洗濯表示を活用して大切な洋服を長持ちさせてください。そして、新たに洋服を購入するときにも、家庭での洗濯が可能かどうかなどの参考にすると良いでしょう。