書道や書初めに欠かせない墨汁は、服についてしまったら、落とすことが難しい厄介なものですよね。
しかし、一度ついてしまったからといって、諦める必要はありません。
なぜならさまざまな落とし方があるからです。
万が一墨汁が服についてしまった時におすすめな落とし方についていくつかご紹介しますので、もし服に墨汁がついて時は、即座に試してみてください。
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服についた墨汁の落とし方にはご飯を使った方法があります
墨汁が服についてしまったら、致命的と思ってはいませんか。
学校での習字の時間、子供の様子をじっと見張っているわけにも行きませんし、どうしたら、こんなにも汚してくるのかと、腹を立てたくなる気持ちも分かります。
黒い服を着ていけばよいのかも知れませんが、黒い服を着ていない時に限って、墨汁が服に飛び散ってしまったなんてのもよくある話です。
全体に墨をつけてしまったのであれば、処分する諦めがつくかもしれませんが、ほんのちょっと墨が飛び散ったなんてときは、できれば、その洋服についた墨汁、なんとか落としたいと思うのが主婦の心情です。
そんなときこそ、ぜひ、ご飯を使って見てください。そうです。毎日あなたが食べているあのご飯です。画期的な墨汁の落とし方を見ていきましょう。
ご飯粒を使っての洋服についた墨汁の落とし方
用意するもの
- ご飯
- 洗濯洗剤(液体タイプと粉末タイプの両方)
- スプーン
やり方
- ご飯に対して、半分の量の液体洗剤を良く混ぜ合わせます。
- そこに更に粉末洗剤を加えて、ご飯をまとめていきます。
- 服の墨汁が染み込んでしまった部分に湿らせる程度の水をつけ、1をスプーンなどを使って擦りつけます。中に練り込んでいくイメージです。
- 擦っいるうちに、ご飯粒に墨汁がうつり黒くなってきます。
- 洗い流します。
- 3~5を何度も繰り返します。ご飯粒がもう黒くならないという状態になるまで、行いましょう。
- 墨汁が取れたら、あとは通常通り洗濯をして、完了です。
びっくりすることに、墨汁が落ちていることに気づくでしょう。
もうこれで怒り山の噴火は免れたはず。ただし、かなりの根気は必要ですね。墨汁をつけた、お子さん本人にも、手伝ってもらうとよいかも知れませんね。
服に墨汁がついた時の落とし方には、歯磨き粉を使ったものもあります
あなたのお子さんが、墨汁を洋服につけた原因は、もしかしたら本人ではなく、隣や後ろの人という可能性もありますよね。そんなときは、責めるに責められません。隣や後ろの人も悪気があって、つけてしまったわけではないと思うので、そんなときこそ、優しい気持ちで、衣類についた墨汁をなんとか落としてあげましょう。
墨汁を落とす方法としては、ご飯粒もそうですが、歯磨き粉を使った落とし方もあるのをご存知でしょうか。
歯磨き粉には、研磨剤が含まれています。歯についた汚れを落としてくれるための、研磨剤。これは洋服の繊維に入り込んだ墨汁にも効果があるのです。
歯磨き粉を使っての洋服についた墨汁の落とし方
用意するもの
- 歯磨き粉
- 古歯ブラシ
- キッチンペーパーや布
やり方
- 洋服に墨汁がついた部分を少しだけ湿らせ歯磨き粉をつけます。古歯ブラシなどを使って、回すようにして墨汁を掻き出していきましょう。
- 黒いよごれが出てきたら、キッチンペーパーや布で、汚れをとりながら、何度もこの作業を繰り返します。
綺麗になったら、あとは通常どおり洗濯するだけです。
強く擦りすぎると服の生地を傷めてしまうこともあるので注意して行うことが必要になります。
優しく、様子を見ながら丁寧に掻き出すのがポイントです。で生地が傷むのが心配なら、別の方法で落とすほうが無難かもしれません。
服に墨汁がついたら、こんな落とし方も試してみてください
中学生になったら、その日の授業に習字があるからと、黒い私服をきて学校にいくなんてことは出来ませんよね。
なぜなら、ほとんどの学生が制服をきているからです。
白いワイシャツやブラウスに、墨汁が飛んだら、はっきり言って悲劇です。
しかも帰ってくるころには、墨汁がついてから随分と時が経っていて、すっかり乾ききっているなんてことは、珍しくありません。
新しい、ワイシャツを買わなければなないのかと、泣きたくなる親の気持ちもわかりますが、諦めないでください。
それが、塩素系漂白剤を使った落とし方です。ただし、色柄物に使うと色落ちしてしまうのでオススメできません。
塩素系漂白剤を使っての洋服についた墨汁の落とし方
用意するもの
塩素系漂白剤(泡タイプのものが便利です)
やり方
- 塩素系漂白剤を、墨汁がついた部分につけます。
- 30分程度放置して、水ですすぐだけ。
これで、随分綺麗になります。新しいワイシャツを買わずにすみましたね。安堵の表情が目に浮かぶようです。
ただし、変色心配がある場合は、まずは目立たない場所で行ってからお使いください。あくまで白い生地のもので行いましょう。
墨汁が服について落とす時は、こんなことに注意しましょう
習字の時間に、洋服に墨汁がついてしまったことに気づいたとしても、授業中に洋服をすぐに洗うなんてことは、大抵の場合は出来ないはずです。
多少のシミであれば、授業が終わってから、もしくは帰宅してから洗濯しようなんて思って放おっておくことがほとんどでしょう。
しかし、家についたときには、もう後の祭り。墨汁はすっかり乾ききっているはず。乾ききってしまった墨汁は、ほとんど落ちません。
もはやクリーニング店でも取るのが難しく、落とすことが不可能であることも。
なかなか落ちない墨汁のシミや、シミをつけたしまった子供に対して苛立ち、怒りをぶつけるようにゴシゴシと洋服を擦ってしまってはいませんか?
そんなことをしているうちに、墨汁のシミはますます広がり、しまいには洋服の生地を傷めてしまいます。もし、墨汁のついた洋服を洗う際は、優しく丁寧に、押し洗いしましょう。
それでも、取れないときは、もはや諦めたほうが良いかもしれませんね。
服に墨汁のシミを作らないために出来ることは
墨汁って確かになかなか落ちません。シミの最強の敵とも言うべきかもしれません。
なぜ、墨汁ってこんなにも落ちにくいのでしょうか。
松を燃やしたものや油を燃やしたものから採取したすすと、牛や豚などの革から抽出したにわかを固めたもの。それに合成樹脂や香料、防腐剤などを加えて墨汁が作らています。
要するに、とても粒子の細かい黒い墨に、粘り気のあるものが溶かされて出来ているのです。それが洋服につけば、繊維の奥まで入り込んで取れなくなるのは当然のこと。
そんなときの落とし方として、ご飯と洗剤を使った方法、歯磨き粉を使った方法を見てきました。
ご飯と洗剤を使った落とし方に似ているのが、デンプン糊を使った方法です。ご飯と同じ様に、生地の間に入り込み、墨汚れを落としてくれます。デンプン糊と洗剤を混ぜ合わせて、擦っていくだけです。
ご飯のように潰さなくてよいので、より使いやすいかも知れませんね。
洋服についた墨汁の落とし方は、いくつかあります。お分かりいただけたでしょう。ついたら、その場ですぐに落とすというのが理想的です。乾いてからではもう遅いこともあります。
習字をするときは、墨がついても目立たないような黒っぽい洋服を身に着けましょう。また、自宅で練習する際は、周りに墨汁がついて困るような物を置かない、絨毯が汚れないようにシートを敷く、また洗濯で落ちる墨汁を使用するなどの工夫も大切になります。