染み抜きには重曹+漂白剤が効果的!ただし、注意点もあります

お気に入りの洋服にトマトソースなどのシミがついてしまうと、染み抜きしてもきれいに取れるかどうか心配になる人も多いでしょう。

しかし、重曹と漂白剤を使ってなるべく早く染み抜きを行えば、きれいに取ることができます。

今回は、重曹を漂白剤を使った洋服の染み抜き方法について説明します。とても簡単なので、ぜひ試してみて下さい。

ただし、生地を傷めてしまう可能性もあります。分量を間違えないように注意しましょう。

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重曹と漂白剤を使った染み抜きのやり方

重曹にも洗濯用漂白剤にも漂白効果があります。

この2つを混ぜてペースト状にするとトマトソースなどの汚れの染み抜きが出来るのです。

これがもしも全体的な汚れを落としたいならどちらもぬるま湯に溶かしてつけ置きすると良いのですが、重曹は水に溶け切っていない、粉末に近い状態のほうが洗浄効果が強いです。

そのため、部分的な汚れならペーストにして汚れに直接付けてしまった方が確実に落ちます。

ペースト状にしたものを乗せてとよく揉み込んで数十分置いてから洗い流すと、付いたばかりのよごれならすぐに落とすことが出来ます。

かなり時間が経ってしまっているものなら1回では落ちにくいこともありますが、数回繰り返し行うときれいになるので、しばらく経ってしまったような服の黄ばみなども、根気強く何度かペーストにして揉み込み洗いを繰り返すときれいに落とせます。

漂白剤にアルカリ性の重曹を入れることで、きれいに染み抜きできる理由

家庭で使われる洗濯用漂白剤には、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤があります。この違いはご存知ですか?

実はこの2つの漂白剤は性質が違います。塩素系漂白剤はアルカリ性なのに対し、酸素系漂白剤は酸性です。

汚れを落とす力はアルカリ性に強くあるため、汚れを落とすなら実は塩素系漂白剤がとても有効なのです。

しかし塩素系漂白剤は強力なので衣類へのダメージも強く、少しの色物でも脱色してしまうため洗濯で使うにもとても難しいのです。

酸素系漂白剤は塩素系漂白差剤よりも効果は弱いのですが漂白効果も消臭、除菌効果もあり、衣類や体へのダメージも少ないため洗濯で使いやすいという点で、洗濯では酸素系漂白剤が主流となっているのです。

ただし酸素系漂白剤は酸性なので、局所的な汚れの染み抜きには少し効果が弱いというデメリットがります。

そこで登場するのが重曹なのです。

重曹は弱アルカリ性の性質をもつため、汚れを落とす力が強いです。酸性の漂白剤と合わせることで酸素系漂白剤の持つ漂白力が活性化して、染み抜きも出来るほど強力になるのです。

トマトソースなど油分を含むシミは「重曹と食器用洗剤」でも染み抜きできます

トマトソースやカレーなどの、油分の強い汚れや染みは、漂白剤だけでなく食器用洗剤でも落とすことが出来ます。

食器用洗剤は食べものの汚れ全般に強く、私自身の経験ですが以前ラーメンの汁を服に大量にこぼしたことがあります。出先だったのですぐにトイレで洗い流しましたが、油が大きな輪染みになってしまい何度洗濯しても落ちませんでした。半分あきらめていましたが、食べ物の汚れを落とす食器用洗剤ならどうかと食器用洗剤を直にかけてもみ洗いし、その後洗濯機で通常通り洗うとすっかりきれいに落ちていたのです。それなら子供がこぼしたカレー染みはどうかと同じように試しましたが、これは食器用洗剤では落としきれませんでした。軽度の油汚れなら重曹なども必要なく落とせますが、カレーやトマトソースは食器用洗剤だけでは難しいようです。そこで食器用洗剤と重曹を混ぜ合わせてペーストにしたものを染みの上に乗せて揉み込み、しばらく置いてからよく洗って洗濯機で通常コースで洗ったところ、しつこかったカレー染みがきれいに落ちました。その後、子供がピザを派手にこぼしてまた服を汚してしまったので同じようにペーストを作って洗ってみましたが、こちらもきれいに落ちてました。
食器用洗剤は中性なので、洗濯用の漂白剤よりもアルカリ性の効果が強く出ます。そのため汚れが落ちやすくなるため、トマトソースなどの強い油汚れも簡単に落とせるようになるのです。

重曹と漂白剤を使って洋服の染み抜きを行う場合の注意点

漂白剤と重曹を合わせた漂白液やペーストは時間が経った汚れにも有効なのでとても便利ですが、注意点もあります。

漂白効果が強力な文、衣類に与えるダメージも強いのです。

特にカレーなどは、時間が縦が服の繊維に色素が沈着します。酸素系漂白剤はその色素の分子を壊す作用があるため時間が経った汚れも落とせるのですが、色素の分子を壊すときに生地も傷めています。

そのため、同じ服に何度も酸素系漂白剤と重曹を混ぜたものを付けて洗うと、洗う度に服を傷つけているので劣化が激しくなります。

このことから、目立つ場所の漂白は何度も行うのは避けた方がいいでしょう。何度も繰り返していけば確かに汚れは落ちるのですが、それだけのダメージを与えても問題ない場所かどうかを考えてから繰り返し漂白を行ってくだだい。

重曹には「染み抜き」だけではなく「消臭効果」もあります

重曹にはニオイ菌のものとなる雑菌を除去する効果もあり、また消臭効果もあります。

洗濯ものからするニオイが気になったときなどは、重曹も一緒に洗濯機に入れて洗うと洗濯機からも嫌なニオイが消えるのでおすすめです。

ポイントとしては、洗濯物や洗剤と一緒に大さじ1程度の重曹を加え、水ではなく35~40℃のぬるま湯で洗って下さい。

重曹は水では溶けにくく、粒子が荒いので衣類を傷つける原因にもなります。一番溶けやすいぬるま湯で重曹をよく溶かすことで成分が洗濯槽や洗濯物に浸透し、高い除菌と消臭効果が望めます。

溶け残りが心配な人は、最初に桶の中に大さじ1程度の重曹を入れてぬるま湯で溶かし、洗濯のときに溶かしたぬるま湯ごと洗濯機の中に入れると溶け残りの心配も生地を傷める心配もありません。
シルクやウールなど、傷つきやすいデリケートな生地を洗うときには重曹は使えないので注意してくださいね。