ニットの袖が洗濯で伸びた場合の対処法と防止策について

ニットは、洗濯機で自分で洗うことはダメだとわかってはいてもつい洗ってしまうという人も多いのではないでしょうか。

しかし、自分で洗うことによって袖が伸びてしまう可能性もあります。

今回は自分で洗濯したことによって伸びたニットの袖口の直し方について説明します。また、素材が綿100%のニットの場合の直し方についても説明します。

お気に入りのニットは長く着ていたいと思うもの。ニットを長持ちさせるための秘訣についても紹介しますので、参考にして下さい。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

ニットは洗濯機の脱水方法のコツで簡単に上手に仕上げよう

ニットは洗濯機で脱水をかけることもできます。ただし、ニットを洗って洗濯機で脱水するときは、その時...

ニットの洗濯は洗剤の選び方や使い方のコツで失敗せずに洗える

ニットを洗濯するときは洗剤の選び方に注意しなければなりません。ニットの洗濯に適した洗剤を使って、しっ...

セーターを洗濯するべき頻度やすぐに洗えなくてもできるケア方法

セーターの洗濯頻度はその人の使用頻度やそのセーターの素材によっても違うでしょう。セーターの洗濯はいつ...

ニットを洗濯したら干し方のコツや工夫で型崩れもなし

ニットの洗濯は干し方がポイントになります。ニットを自分で洗濯したけど、型崩れしたり伸びてしまった...

ニットの洗濯頻度の目安やタイミングと長く大切に着るコツ

ニットの洗濯頻度については、着用回数や汚れ方などによって違います。自分でニットを洗濯するなら、その洗...

ニットを洗濯機のドライコースで洗っても失敗しない方法

ニットは洗濯機のドライコースを使えば自宅でも気軽に洗うことができます。ただし、ニットは水や摩擦に...

セーターの洗濯や干し方のコツ、伸びない型崩れしない方法

セーターは洗濯したら干し方に注意しなければなりません。セーターの干し方に気をつけないと、伸びてしまっ...

ニットは洗濯機ならネットを使う理由や安心して洗うコツ

ニットは洗濯機ならネットに入れてから洗うと失敗を防ぐことができます。洗濯ネットに入れたら、汚れは落ち...

毛玉を防止する方法!ニットにできないように自分でできること

ニットは着てくうちに気がつくと毛玉ができてしまいますよね。お気に入りのニットは毛玉ができないよう...

ニットを洗濯機で洗うときのコースとは?ニットの洗い方

ニットやセーターを洗濯機で洗うときにはどのコースで洗えばいいのでしょうか?いつもクリーニング...

ニットの洗濯で縮むのを防ぐ方法と簡単に元に戻す直し方

ニットを洗濯すると縮むことがありますが、それはニットの繊維が洗剤や水と絡まり合ったことが原因なのです...

セーターを洗濯機で洗う時のコツ!失敗しない洗い方や注意点

洗濯機を使ってセーターを洗う時注意しなければならないポイントがあります。洗濯機を使って上手にセーター...

ニットを洗濯しても毛玉にならない対処法!コツについて

ニットを洗濯すると毛玉ができてしまった経験はありませんか?ニットを洗濯によって毛玉ができやすい素材の...

セーターが洗濯で伸びたときに元に戻す対処法と正しい洗い方

セーターを洗濯したら伸びたという経験はありませんか?セーターは洗濯や乾燥によって伸びやすい衣類なので...

セーターは洗濯機のコースを選べば自宅でも簡単にキレイに洗える

セーターは洗濯機のドライコースを使えば自宅でも洗うことができます。ただし、事前の準備や干し方に気をつ...

スポンサーリンク

洗濯によって伸びたニットの袖はアイロンで元に戻すことができます

ニットを洗った後で、袖口が伸びてしまったという経験がある方もいるかと思います。お気に入りのニットなら後悔の気持ちでいっぱいになりますよね。

ニットを洗濯して伸びてしまった部分は、アイロンを使って元に戻すことができます。
諦めずに試してみてください。

伸びたニットの袖の戻し方

アイロンのスチームを使って戻すことができます。袖口だけでなく、襟元が伸びてしまった場合も同じようにして戻すことができます。

アイロンは直接ニットにあてずに、スチームだけを当てるようにします。ニットの伸びた袖口からアイロンを少しだけ浮かせたまま、スチームをあててください。

スチームをあてたことでニットの繊維が柔らかくなっています。ニットの袖口をギュッと手で握ってください。ニットの繊維が寄るようにするのがコツです。

最後に袖口にアイロンを軽くかけ、形を整えます。伸びた袖口が元の大きさに戻っていきます。

自分で洗濯して伸びたニットを元に戻すためにドライヤーも使えます

ニットを洗濯して伸びてしまった部分は、アイロン以外でもドライヤーを使って元に戻すことができます。

ニットにドライヤーを使う方法

熱湯を用意してください。熱湯の中にニットの伸びた袖口を入れて、形を整えます。やけどに注意して、ゴム手などをしてから行ってください。

その後で、ドライヤーを使って乾かします。ドライヤーの熱でニットの繊維を元の大きさに戻します。

アイロンを使うよりも効果はありませんので、袖口がちょっと広がってしまった場合などには有効です。ドライヤーなら伸びた袖口の部分だけを簡単に処理できますので、伸び具合があまりひどくない場合は試してみてください。

綿100%のニットが伸びた場合でも元に戻すことができます

ニットにはウール素材の他にも、綿素材のものもあります。綿素材のニットは秋から春までと着られるシーズンも長くて便利ですが、袖口や襟元が伸びてしまうことも多いですよね。
綿100%のニットでも、伸びた部分を元に戻すことができます。綿素材のニットには熱湯を使うことが効果的です。

綿100%のニットの戻し方

洗面器や洗濯桶の中に熱湯を入れます。ニット全体が伸びてしまった場合は、ニットがかくれるくらいの量の熱湯を入れてください。

伸びてしまった部分を熱湯に入れ、10分ほどつけておきます。ニット全体を入れる場合は、たたんでから入れます。

10分たってニットの目が詰まってきていたら、上から素早く水道水をかけます。ニットに触ることができる位の温度になるまで水を入れて水温を下げてください。

桶の中のぬるくなった湯を捨てて、冷たい水に入れ替えます。水温の温度差がある方が効果的なので、氷を入れても良いです。

水の中で冷えたニットの伸びた部分を絞って水気を切るか、洗濯機の脱水機にかけます。あとは陰干しをしてください。ハンガーにかけて干してしまうと、襟元などが伸びてしまいますので、平干しをします。

自分でニットを洗濯する場合の正しい方法を紹介します

ニットが洗濯で縮んだり伸びてしまったりすることがないように、洗濯をするときに注意が必要です。
自宅で洗う前に、洗濯表示を見てください。ニットのタグに洗濯表示があります。洗い方については桶のマークか洗濯機のマークです。桶のマークに手があるものや手洗いという文字がある場合は、手洗いをします。桶のマークにバツ印があるものは自宅で洗濯をすることができませんので、クリーニングに出してください。

ニットの洗い方

  1. ウール素材はアルカリ性に弱いため、洗濯用の中性洗剤を使います。中性洗剤はおしゃれ着洗い用の洗剤で、代表的なものにエマールやアクロンがあります。普通の洗濯洗剤はアルカリ性であることが多いので、使わないようにしましょう。
  2. 洗濯にはぬるま湯を使います。洗いからすすぎまでぬるま湯で行います。温度差があると縮んでしまう場合があります。
    洗濯桶の中にニットがかぶるくらいのぬるま湯を入れてください。
  3. ぬるま湯の中に中性洗剤を入れて溶かし、ニットの上から両手で軽く押すようにして押し洗いをします。ニットを押したら手を離し、浮かんできたらまた押すのを繰り返します。揉んだりこすったりすると毛玉ができてしまいますので、やさしい力で押し洗いをします。
  4. きれいなぬるま湯にかえて、すすぎ洗いをしてください。洗う時と同じように上から押すようにして洗剤を落としていきます。
  5. 洗濯機で脱水します。15~20秒程、軽く脱水します。又はバスタオルに包んで水気を取ってください。ゆるく編まれたニットは脱水機にはかけずにタオルドライをするようにしてください。

6 室内の風通しの良いところで平干しをします。ハンガーにかけて干してしまうと、水分の重みでニットが伸びてしまい、型崩れを起こしてしまいます。必ずニットを寝かした状態で、平干しをしてください。

ニットを長持ちさせるためには秘訣があります

ニットの型崩れを防いで、ふんわりと長持ちさせるためには、日頃のケアも大切です。

洋服ブラシをかける
脱いだ後は必ず洋服ブラシをかけるようにしてください。ニットの表面についたゴミを落とし、ニットの繊維の絡まりをほぐす効果があります。毛玉ができにくくなり、毛並みを整えることでふんわりとした繊維を保つことができます。

連日の着用は避ける
ニットは擦れて静電気が起きることで毛玉ができてしまいます。カバンに擦れたり、衣類同士で擦れあったりして、摩擦が起きることが多くあります。同じニットを連日着ると、毛玉ができる確率も高くなってしまいますので、一日着たら数日は休ませるようにしましょう。

シミはすぐに対処
シミを見つけたら、すぐにしみ抜きをしてください。シミをそのままにしておくと落としにくくなります。食べこぼしのシミなら雑菌が繁殖したり、カビができてしまう場合もあります。

脱いだら干す
着用したあとのニットは汗を吸い込んでいます。脱いですぐに収納してしまうと、汗を吸った繊維に雑菌が繁殖してしまいます。ニットの湿気を取るように、着用した後は必ず干すようにしてください。

お気に入りのニットを良い状態で長く着るためには、日頃のケアがとても大切です。洗濯をする時も伸びや縮みに注意してして、大切に扱うようにしてくださいね。