アイロンの温度は素材によって設定をしなければなりませんが、アイロンがけが初めての人やアイロンがけが苦手な人はそれがよくわからないかもしれませんね。
ここでは、アイロンの温度設定について、素材に合わせた温度設定やアイロンがけの前の衣類の取扱絵表示のチェック、適温がわからない衣類の場合やデリケート素材のアイロンがけの場合の対処法、アイロンがけを効率アップさせるコツなどお伝えしていきましょう。
これで、悩んでいたアイロンの温度設定についてもわかりますし、効率よくアイロンがけをすることもできますよ。ぜひ参考にしてみてください。
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アイロンは素材に合わせた温度で設定しよう
アイロンをかける時は、衣類の素材に合わせてアイロンの温度を設定することが重要です。素材によっては高温でかけると生地を痛めたり破損させてしまったり、逆に低温だとシワがとれなかったりもします。生地には素材ごとに適温があります。
アイロンの温度の設定には、高・中・低の3段階があります。アイロンをかける素材に合わせて、アイロンの温度も設定します。
- 高温
アイロンの温度は180~200度になります。綿や麻などのシワをのばすときには高温が向いています。Yシャツにアイロンをかける時は高温を使います。 - 中温
アイロンの温度は140~160度になります。
ウール素材や合成繊維に向いています。ウール、フリース、キュプラ、レーヨン、ポリエステルなどにかけるときです。 - 低温
アイロンの温度は80~120度です。熱に弱いデリケートな素材にかける時に使います。シルクのような天然素材や、アクリルやナイロン、ポリウレタンなどにかけるときに向いています。
アイロンの温度を正しく設定しないと、シワを伸ばすことができなかったり、低温や中温でかける素材に高温でかけてしまうと生地にテカリが出てしまったり痛めてしまうことになります。
大切な衣類のためにも、アイロンの温度は正しく設定することが大切です。
アイロンがけの前に衣類の取扱絵表示も必ずチェックを
アイロンをかける時は、衣類についている洗濯表示を確認することも大切です。アイロンの設定温度がわからない場合も、洗濯表示をみて確認してください。
洗濯表示は、平成28年12月に表示方法が変更になりましたが、アイロンについての絵表示は、従来のものも新しくなったものもアイロンのマークになっています。
- アイロンの中に点が3つ、又は、アイロンの中に高の文字
高温でかけることができます。アイロンの底面温度が200度を上限として、アイロンをかけられるという意味です。 - アイロンの中に点が2つ、又は、アイロンの中に中の文字
中温でかけることができます。アイロンの底面温度が150度を上限として、アイロンをかけられるという意味です。 - アイロンの中に点が1つ、又は、アイロンの中に低の文字
高温でかけることができます。アイロンの底面温度が110度を上限として、アイロンをかけられるという意味です。スチームを使うことはできません。 - アイロンにバツ印
アイロンをかけることはできません。
古い絵表示には、アイロンにバツ印があって「スチームで浮かしアイロン」という注意書きがあるものがあります。この場合は、アイロンを生地には当てずに浮かした状態で、スチームだけを生地にふきかけて使います。
適温がわからない衣類の場合は低温でアイロンがけを
衣服についているはずの洗濯表示が見当たらない場合や、大切な衣類に初めてアイロンをかける場合は、低温からかけてみると良いでしょう。
低温や中温でかけなければならない衣類にいきなり高温でかけてしまうと、生地を痛めてしまったり、最悪の場合は生地を破損させてしまう場合もあります。
まずは、低温でかけてみて、シワがとれなかったら徐々に温度を上げていくようにします。温度が低い方が生地へのダメージも少なくてすみます。
アイロンを低温に設定してからシワを伸ばすようにしてゆっくりとアイロンをかけてみます。シワはある程度は取れると思いますが、気になるシワが残る場合は、アイロンの温度を少し上げてみましょう。中温に設定してから、ゆっくりとアイロンをかけてシワを伸ばしていきます。
中温でもシワが取れないような場合に高温にしてみます。高温のアイロンを直接生地にあてる前に、念の為、あて布をしてからアイロンをかけると良いでしょう。
あて布は綿のハンカチなどで十分です。生地の上にハンカチを広げ、ハンカチの上からアイロンを掛けます。この時、ハンカチの下の生地にシワがよっていないかを十分に注意してください。
デリケート素材のアイロンがけはあて布で温度調節を
デリケートな素材にアイロンをかける時にも、あて布をするようにしてください。低温や中温でかける場合は、あて布をしてからかけると安心です。
低温でかけなければならない素材は、熱によって生地にてかりが出てしまう場合があります。あて布をすることで、設定した温度よりも生地へあたる温度を少し下げることができます。
大切な衣類を守るためにも、高温でかけられる素材以外は、全てあて布をしてからかけると安心です。
高温でかけられる素材でもテカリなどが心配な場合もまた、あて布が便利です。あて布を使うことで、直接アイロンを当てるよりも、生地への負担を抑えることができます。
あて布は薄手の綿のハンカチや手ぬぐいなどが最適です。アイロン用に専用のものを1枚用意しておくと良いでしょう。
あて布をする時は、あて布の下の生地をキレイに伸ばしておくことも大切です。あて布の下で生地が重なっていたりすると、変な折りシワを作ってしまいます。生地をキレイに伸ばしてから、あて布を乗せるように気をつけてください。
アイロンがけは低い温度から順番に衣類を素材分けすると効率アップ
何枚かの衣類にまとめてアイロンをかける時は、低温の衣類からかけるのがポイントです。アイロンを一度高温に温めてしまうと、温度を下げるまで時間がかかってしまいます。
アイロンをかける時は低温からかけ始め、徐々に温度を上げていくようにすると時間の短縮にもなります。また、温度が下がりきらないうちに、低温でかけなければならない素材にアイロンをかけてしまうと、生地を痛めてしまいます。
複数の衣類にアイロンをかける時は、まずアイロンの設定温度別に衣類を分けておくことがポイントです。洗濯表示を見ながら、低温でかけるもの、中温でかけるもの、高温を使っても大丈夫なものに分けておきます。ハンカチは高温でも大丈夫なので一番最後にして、数枚程度ならアイロンを切った後の余熱を使ってかけることもできます。
衣類を温度別に分けたら、低温からアイロンをかけ始めていきます。中温、高温と温度を上げていくようにします。
アイロンをかける時は、素材に気をつけることが大切です。洗濯表示を確認して、デリケートな素材や装飾のあるものはあて布を使うなどして、少しでも生地を痛めないように気をつけましょう。